皆さんはタクシー業界に関してどのようなイメージをお持ちでしょうか?とかくタクシー業界は一昔前の 「ブラックなイメージ」 や、「稼げるイメージが無い」という声を聞きますが、本当にそうなのでしょうか?
どんな業界でもそうですが、実際の現場に行ってみて「本当はこうだった」という事例は幾重にもあります。ネットやメディアのワイドショーなども、比較的「あまりうまくいかなかった人の語らい」となっているケースが多いんです。世の中数字ですからね…。
そういうタクシー体験マガジンも媒体的には“ネット”なんですが(笑)、少なくともこれまでたくさんの方を業界へ送って来た実績と、業界関係者の皆様の信頼ののもと、ここまでやってきたという自負はスタッフ一同ございます。
ここでは皆さんが一番…知りたいであろう、「収入面」の情報を出来る限りお伝え致します。
2018年度の推定年収・労働時間
全国ハイヤー・タクシー連合会調べによると、平成30年の全国男性タクシードライバーの平均年間給与は前年比から4.5%UPの約348万3,200円です。月給換算すると、約29万266円になります。
平均年収といっても地域によっての年収の差は激しく、個人差もあります。例えば平均年間給与が最も低いエリアで、212万4,400円の秋田県もあれば400万円台のエリアも複数あります。これは単純にタクシー利用者が多いエリア、主要都市などが影響していると考えられます。
その中でも東京都の平均年間給与は470万1,800円、月給換算で約39万1,800円で、日本で一番稼げるエリアと言われています。(平成30年度)
※上記の平均額は正社員(嘱託含む)・定時制・昼日勤・夜日勤・隔日勤務全ての勤務形態を含む平均額です。
ここでは現在体験入社.COMで掲載中の1都3県及び、秋田県・愛知県・大阪府の2018年度推定年収・労働時間を表にしております。
タクシー運転者(男性)の2018年推定年収・労働時間
都道府県 | 推定年収(千円) | 前年 | 労働時間 | 年齢 |
秋田県 | 212.4 | 226.8 | 175 | 63.7 |
埼玉県 | 337.5 | 314.7 | 184 | 57.2 |
千葉県 | 345.5 | 296.6 | 142 | 61.5 |
東京都 | 470.2 | 418.5 | 201 | 55.1 |
神奈川県 | 394.9 | 384.7 | 211 | 61.3 |
愛知県 | 432.9 | 378.3 | 210 | 56.0 |
大阪府 | 359/9 | 346.5 | 190 | 60.7 |
上記表は『全勤務時間帯・全雇用形態・全営業区域を含んだ平均』となっております。そのため、エリアごとで区切ると多少変動がございます。(前年度より今年度の推定年収が上昇した主な要因として、「アプリ配車」が挙げられるかと思います。)
下記の平均金額は確かであり、もちろんそれ以上に年収が高い方もたくさんいらっしゃいます。 (厚生労働省・2018年賃金構造基本統計調査を基に算出)
では具体的にどのようなドライバーが高収入を得ているのか、平均金額より低いドライバーはなぜそうなってしまうのか考えてみましょう。
タクシーのお給料

タクシーのお給料は殆どの会社で歩合制を取り入れています。大きく分けると固定給+歩合給+賞与の「A型賃金」、完全歩合の「B型賃金」、歩合給+賞与の「AB型賃金」の3タイプがあります。A型賃金は今では珍しく、殆どがB型賃金かAB型賃金となっています。
よく誤解されがちですが、「完全歩合」と言っても仮に売り上げが0円だとしてもお給料が0になる訳ではありません。殆どの企業で最低賃金が発生していますのでご安心を。(基本給として)賞与は一般的な別途支給のものではなく、プール金として自身の売上から積立てたものを支給するケースが多い為、『タクシー業界では賞与が無いからといって気にする事はないでしょう。また、近年では未経験向けに給与保障を設けている企業もあります。 実は働きやすい!女性タクシードライバー
また、上記の賃金形態や各企業規定、売り上げ額などにより歩合の「パーセンテージ」は異なってきます。東京特別区の企業であれば約60%での支給が多く、地方企業の割合よりも高めになっています。
営業方法<稼ぎ方編>
上記であったように、売り上げが高い方はどのように営収を上げているのか?
基本的な営業方法として、皆さん目にした事があると思いますが、駅や空港や施設で待機する「付け待ち」、配車依頼があった際にお迎えに行く「無線配車」があります。ですがドライバー全員がそのような営業をしているかといったらそうではないです。

確かにお客さまを乗せる事は出来ますが、数十台並んでいるケースもあり、高率を考えた時に待機している時間がロスになり、それを繰り返していると売り上げに大きく影響していきます。
ただし、エリアや企業によっては乗り場での需要が多く、効率良く営業回数が回ってくる為、安定した売り上げを出せるところもあります。

上記の方法とは別に、東京特別区ならではの「流し営業」では、時間のロスを軽減し実車率を上げる事が可能です。闇雲に走行するのではなく、お客さまが多い場所・時間帯を計算して乗せる事で高い売り上げを見込めます。そういった場所へいくと自然と手を上げてタクシーを止めるお客さまがいます。
営業方法<稼げない編>
平均給与(営収)が低い方はどうしてだと思いますか?例えば、同じく歩合給が多い美容師だと新人とベテランで技術力と経験値が違い、売り上げにどうしても差が出てしまいますが、タクシー業界に限っては決して新人だから低い、ベテランだから稼げると言った訳ではないです。逆に新人の方がベテランより稼いでしまうケースも少なくありません。タクシーの営業方法とは?
新卒でもタクシードライバーになれる?まずはどのような職場なのか体験してみよう!

つまり、やり方さえつかんでしまえば売り上げが上がります!
よくテレビやネットで出ているタクシードライバーの声として「稼げない」と言っている方がいますが、それはやり方に問題があったり、言ってしまうとサボりがちな方の意見です。

例えば、長時間待機して乗せたお客さまがワンメーターで下車、しかもそれを何回も繰り返すパターンや地理に不安があり、自分の知っている狭いエリアでの営業しかしていない等が考えられます。
まとめ

タクシー業界は全国的に平均年間給与に大きな差があります。その理由は地域特性によって利用者の数・利用頻度が異なるからです。
収入面に重点を置くのであれば、東京特別区をオススメします。
東京都の平均年間給与は470万1,800円と全国で一番高く、トップの人では1000万円近く稼いでいます。営業方法や情報吸収を自分なりに考えていけば経験問わず高収入を稼ぐ事が可能なのが、タクシー業界の良い所ではないでしょうか。少しでも興味がある方、先ずは タクシー体験入社.COM を通じて実際に体験からしてみませんか?!