タクシードライバーの実態!~働き方編~

タクシードライバーにはどんなイメージがあるでしょうか?

“長時間労働?夜勤ばかり?稼げない?休みが少ない?”

世間のマイナスイメージを払拭すべく、 タクシードライバーの実態を調べてきました!

勤務形態は4種類!

実は、タクシードライバーの勤務体系は1つではありません。
1日働いて次の日はお休みというもっともオーソドックスな「隔日勤務」、昼のみの勤務の「昼日勤」、 夜のみの勤務の「夜日勤(ナイト)」、そしてパート雇用の「定時制」があります。

隔日勤務

タクシー業界で一番スタンダードな勤務体系です。業界では「かっきん」と呼ばれています。 この隔日勤務は、タクシードライバーの勤務体系で連続勤務時間としては最も長いものになり、拘束時間は20時間となります。(休憩3時間以上)しかし、毎日20時間乗り続けるというわけではありません。

タクシーにおける隔日勤務は、勤務時が「出番」と呼ばれ、翌日は必ず休みの「明け番」になります。 つまり、2日を1勤務と考えるわけです。そして月間の法定最大乗務数は13乗務(11~12乗務+任意休日出勤1~2日)。 それ以外の純粋な休みは「公休」と呼ばれ、連休も取得ができます。

勤務時間と勤務日数を数えると、実は一般的な会社員とほとんど同じになる計算なのです。

この勤務体系の特徴を活かして、「家族との時間が増えた」「趣味のサーフィンに出かけています」 「将来の夢のため、平日に勉強ができます」「どこへ出かけるにも平日だと空いてます」というドライバーさんの声も多く聞かれます。 

また、土日も働くイメージがありますが、隔日勤務においては土日の必ずどちらかが休みになります。 日曜日が公休の会社もありますので、会社員から転職する際も安心ですね。

■昼日勤

昼のみの勤務体系で、月間乗務日数は22~24日。土曜日か日曜日が休みになるようなシフトが多くなります。
隔日勤務とは異なり、勤務時間は9時間。うち休憩時間は1.5時間となり、   朝7:00頃から始まり、16:00に終わる勤務イメージとなります。

この昼日勤には、女性ドライバーや定年を迎えた方が無理なく働く事が多いようです。 また、流し営業ができない、人口が少ない地方にもこの勤務形態が多くあります。 

■夜日勤

昼日勤と逆にあたる勤務体系で、ナイトとも呼ばれます。
昼日勤と同じく月間乗務日数は22~24日。勤務時間も9時間で、うち1.5時間が休憩となります。 

例えば17:00出庫であれば、2:00に帰庫するイメージ。 夕方から深夜にかけての、タクシードライバーにとっていわゆる”稼ぎ時” を網羅したこの勤務体系は、昼日勤に比べて多くの稼ぎを見込めます

夜中心の勤務になるため、体調管理をしっかりできる方でないと厳しい側面もあります。 しかし効率的に稼げるのは事実ですので、バリバリ稼ぎたい若い方、独身の方などに最適な勤務形態になります。20代でも年収500万円オーバーが現実的になります。

■定時制

定時制とは、タクシー業界ではパートや、アルバイト勤務の人に当てはまります。正社員とは異なる勤務形態になります。

月の勤務回数は通常乗務員の2/3以下とされ、「隔日勤務」だと月8常務以下、「日勤」「夜勤」で月16常務以下になっています。

主に、年金を受給している年配の方や、主婦などの時間に空きがある人が勤務しているようです。

二種免許の取得について

■未経験から養成可能!

普通自動車第二種免許(普通第二種免許)

二種免許とは、道路交通法における免許の区分の一つで、お客様を乗せるタクシーには必須の資格です。 タクシードライバーとしてお仕事をするためには必ず取得しなければなりません。

「ということは、二種免許を取得してからでないと入社できないの?」と思ったそこのアナタ。心配は無用です!

タクシー未経験の方は、養成という形で入社後に取得することができます!

タクシー会社により、合宿で取得する方法、教習所へ通って取得する方法があります。 また、ほとんどのタクシー会社は二種免許の取得費用を負担してくれますので、 二種免許が無いタクシードライバー未経験の方でも安心です。

地理試験について

■地理試験とは?

地理試験とは、 指定地域でタクシードライバーになるために必要となる、地理に関する知識を試す試験のことです。

▽指定地域
東京(23区+三鷹市+武蔵野市)、 大阪(大阪市、堺市(美原区除く)、和泉市、池田市、吹田市、豊中市、泉大津市、高槻市、守口市、茨木市、八尾市、箕面市、門真市、摂津市、高石市、東大阪市、三島郡及び泉北郡の区域)、 神奈川県(横浜市、川崎市、横須賀市及び三浦市) 

40問の問題が出題され、32問以上の正解で合格となります(正解率80%以上)。 また、地理の勉強・試験・許可書発行などは各所轄のタクシーセンターで行っています。 また、 地理試験と一緒に「法令、安全、接遇」の科目もあります。

個人差はありますが、平均3回くらいで合格する人が多いと言われています。
実は、都内のタクシードライバーは地方出身者の方もかなり多いのですが、東京に住んでいるからといって地理試験の合格率が高いかというと、そんなこともないのです。

とにかく暗記問題がほとんどなので、短期間で集中して勉強することが成功へのカギだと思いますが、地理試験専門のスクールへ通ったり、社内の先輩社員が教えてくれたりと、地理試験の教習方法は会社によってさまざまです。

いずれにしても先輩乗務員さんは皆が通ってきた道なので、分からないことがあれば親身になって教えてくれます◎

複数回チャレンジして合格する方もたくさんいらっしゃいます。
地理試験は、道の名前や施設を暗記して答える問題なので、1度失敗してもあきらめずにチャレンジすることが大切ですね。

給与保障について

■給与保障の金額や期間について

タクシードライバーは、一日の売り上げに準じて給与が変動します。一日のノルマ(足切り)が決められている場合がほとんどで、その売り上げを下回ると給与が低くなってしまうことがあります。

しかし最初は道を覚えたり営業方法が分からなかったり、慣れるまでは不安ですよね。そんな未経験者でも安心してスタートできるように設けられたのが、「一定期間の給与を保障する」制度です。

金額はタクシー会社によってそれぞれ違いますが、都内の特別区の会社であれば30万~40万位の保証給が多いです。

期間に関してもバラバラで、3ヶ月の会社もあれば2年間の保障期間を設けている会社もあります。会社選びの基準の一つとして考えるとよいでしょう。

まとめ

タクシードライバーは一回の勤務時間が長いのは確かですが、規定以上の残業時間はありません。

むしろ、勤務時間が長い分、出勤日数は少ないので通勤時間が減り、自分のペースで働くことができます。さらに休日を長く有効に使えたりと、実は働きやすい部分が多いのがタクシーのお仕事なのです。

また、未経験者が働きやすい制度を取り入れている会社が多いので、安心してデビューできますね!

転職をお考えの方はぜひタクシードライバーを目指してみてください☆