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タクシー体験入社マガジンをご覧のみなさん、突然ですが「MaaS(マース)」って、聞いたことがありますか?
「MaaS」とは「Mobility as a Service」の略で、直訳すると「サービスとしての移動」となります。
これは私たちの生活の中で日々行われている「移動」に関する、今最も注目されている新しい概念です。
今回の記事では、タクシードライバーにも今後大きく関わってくるこのMaaSについてお話します。
見出し
MaaSって何?
皆さん「移動」に使われる乗り物というとどんなものを思い浮かべますか?
電車、バス、飛行機、車、自転車、船・・・など様々な移動手段が存在します。
MaaSは、そういった移動の手段を、「単独の乗り物」としてではなく、利用者の要望に応じて連動して利用できる”移動”という一つのサービスととらえる、新しい概念です。
MaaS は、ICT を活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体にかかわらず、マイカー以外のすべての交通手段によるモビリティ(移動)を 1 つのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ
国土交通政策研究所 機関紙 PRI Review 69号(2018年夏季) MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)について
新たな「移動」の概念である。
MaaSが浸透するとどうなるの?
幅広い交通手段から最適なルートを見つけられる!
ほとんどの方はスマートフォンをお持ちかと思いますが、アプリを使って初めて行く場所へのルートを調べたり、目的地までたどり着く所要時間を調べたりしたことがあるでしょう。
ただ、今までの電車乗り換え案内のアプリや地図アプリだと、検索可能な移動手段が基本的に公共交通機関(電車・バス・タクシー・飛行機程度)に限られていたのではないかと思います。
MaaSが導入されることにより、このルート検索では、あなたが利用可能なあらゆる移動手段(電車やバス・タクシーは勿論、レンタルサイクルやカーシェアリング、Uberなど)を使った最適なルートを検索できるようになるのです。
面倒な予約や支払いを一度にまとめて効率化!
例えば、県外へちょっとした旅行へ行くことになりました。
少し荷物が多いので自宅からタクシーで最寄り駅に向かい、新幹線で旅行先へ向かいます。現地の駅ではレンタカーを借りて観光、そしてホテルで一泊。翌日同じルートで帰宅。
この流れで移動する場合には、
①自宅~最寄り駅間のタクシー代
②新幹線の往復料金
③現地で利用したレンタカー代
をそれぞれ個別で予約と料金の支払いが必要です。
しかし、今後MaaSが浸透すれば、例えばスマートフォンのアプリ一つですべての移動手段の予約・支払いが一度にまとめて可能になります。
このように、私たちの「移動」に関する手続きの手間が圧倒的に少なくなり、より効率的でストレスフリーな「移動」が叶うのです。
MaaS先進国フィンランドでは・・・・
世界で初めてMaaSを実現するプラットフォームアプリ「Whim」を開発したのが、フィンランドの「MaaS Global社」です。
この「Whim」が、初めて都市交通にMaaSを導入した事例となります。
フィンランドの首都ヘルシンキでは、交通渋滞や排ガスによる環境悪化など、交通問題の解決に力を入れていたこともあり「Whim」の開発の後押しとなりました。
「Whim」では目的地までの、あらゆる移動手段を組み合わせた最適なルートと料金が検索できます。利用者はその中から自身の希望に合ったルートを選択しチケット購入ボタンをタップ。
そして実際に公共交通機関に乗車する際はスマホでチケット画面を表示して見せるだけ。
料金は定額パッケージとなっており、ニーズに合わせてプランを選べるようになっています。
上位プランになると各公共交通機関の定期券が付属、さらにタクシーやレンタカーも乗り放題。
これにより、2016年のサービス開始後、公共交通機関の利用者が約26%、タクシー利用者が5%増加したのに対し、自家用車は半分の20%にまで減少しているというデータが出ています。
移動の利便性だけでなく、環境面においても人々の生活向上につながっているのですね。
参考サイト
まとめ
「MaaS」はあらゆる移動手段を「移動」という一つのサービスとして統合する、新しい概念です。
フィンランドではすでに都市交通に導入されており、交通渋滞緩和や環境悪化の抑制にもつながっています。
現在日本でも「日本版MaaS」を実現するべく、幅広い企業が開発を進めています。2020年の東京オリンピックを意識し各交通事業者と関係先との連動もますます積極化しており、もちろんタクシー会社も動き出しています。タクシー体験入社.COMの掲載企業ではMaaSの構築へ向けた最前線の企業など、体験入社を通じて様々な質問や疑問に現地担当の方がお答えしてくれます。
日本で“移動”の革命が起こる日もそう遠くないかもしれませんね。
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