タクシー車両の種類

タクシー車両と言われてどのタイプを思い浮かべますか?

おそらく一番多い意見は「セダンタイプ」の車種ではないでしょうか。

実は様々なタクシー車両があり、その特徴も各車であります。

ここではタクシー車両の種類や特徴をご紹介していきます。

タクシー車両と言えばどんな車両を思い浮かべますか?

セダンタイプ:クラウン(トヨタ)・セダン セドリック(日産)など…

長年タクシー車両と言えばこのタイプで浸透している昔ながらのタクシー車両。そもそもタクシー車両専用に開発され、個人的なユーザーは少ないことから、冒頭で出てきたタクシーと言えばコレと認識されてきたのではないでしょうか。トヨタの「クラウン」(コンフォート・Gパッケージ・ スーパーデラックス・スーパーサルーン ロイヤルサルーン )や日産の「セドリック」がメジャーです。

また地方都市など他県においては日産が俗にいう小型タクシーとして活躍する日産の「クルー」も活躍中ですが、徐々にその姿は減りつつあるとのこと。東京都23区では採用している企業がほとんど皆無に等しく(2018年の時点で採用していたのは1社程度と聞いております)見つけたその日は何か幸運なことが訪れるかもしれません(笑)というレベルです。(筆者も一度だけ都内某所で見かけましたが、本当に驚きました。今となっては、『写真を撮っておけばよかった…』と悔やまれる限りです。。。)

ドライバーを除く定員は4名で、LPG(液体ガス)で走行が可能です。LPG自動車はガソリン車と比べると構造は殆ど変りませんが、燃費が良い点や燃費コストが安い点が大きな違いです。タクシーのように長距離を走行する場合は魅力的ですね。

セダンタイプの車両
主に種類はトヨタのクラウン(コンフォート・ハイグレード車・)日産セドリック・クルー(小型車)
※写真はトヨタのクラウンハイグレード車両 。
日産のクルー(いわゆる小型タクシー)。地方都市などではいまだに多く走っているものの、都内では極めて珍しい…というよりほぼ皆無に等しいと言っても過言ではない。
トヨタ:クラウンハイグレード系のテールライト。
トヨタ:クラウンコンフォートのテールライト。
日産:セドリックのテールライト。
日産:クルーのテールライト。

タクシーのように「旅客自動車運送事業用自動車」の場合は、法律で定められている為、車両の使用条件として、最長耐用距離30万~50万km、耐用期間は5年前後で買い換えが必要です。

個人的な意見ですが見た目は若干シャープなセドリック、内装や乗り心地はクラウンの方が好みです。

ミニバンタイプ

通常のタクシー車両より大きめの車両で7~8人乗りの物が多い。

日産の NV200 。ユニバーサルデザインタクシーとして、福祉関係でも活躍。
団体や荷物が多い時などミニバンタイプは活躍します 。

日産NV200やトヨタアルファードといった、一般家庭にも馴染みがある車両をタクシー車両として使用している企業もありますが、1社に数台程度保有のため、希望者や適任者がドライバーになるケースが多いようです(ユニバーサルドライバー研修)。

通常のタクシー車両と同様に営業出来ますが、空港やホテルで一度に多くの乗客が利用する際に重宝されため、活躍の場も広がります。

また、大きな車両を活かしたUDタクシー(ユニバーサルデザインタクシー)と言われる、足腰の弱い高齢者、車いす使用者、ベビーカー利用の方に特化した車両もあります。

スライドドアの開閉に連動したステップを装備し乗り降りがしやすく、スロープを設置する事で車椅子や大きな荷物も収納しやすい事が特徴です。

JPN TAXI (ジャパンタクシー)

長年見慣れたセダンタイプのタクシーから大きくモデルチェンジし、2017年にトヨタから発売したタクシー用の乗用車です。

外観は「ロンドンタクシー」のように丸みをおびており、後部座席の乗降ドアがスライド式で乗降口も大きく、乗り降りがしやすく設計されています。

2017年より導入されたJPN TAXI
(撮影協力:東栄タクシー様)

ドライバー・お客さま双方から車内での体制も楽になり、身長が高い方、足腰が不自由な方からも乗り降りがしやすくなったと声があがっています。

また、スロープを設置し車内を車椅子乗車仕様に変更する事によって、車椅子のまま乗車が可能になりました。

JPN TAXIでは機能性が従来のタクシーより大幅向上。
車いすの方も乗降しやすくなりました。
※画像はトヨタJPN TAXIより引用。

但しドライバーさんからは準備に5分程かかり、状況によっては乗降に時間を要し利用者の方双方とも大変という意見も聞く為、そういった理解も今後は必要かもしれません。

その他にもアシストグリップ、チャイルドグリップ、振動特性を細部にわたり調整したリヤシートのクッション、充電使用可能なUSB充電端子、ナノイーエアコン、スーパーUVカットガラスなどインテリア昨日も充実になりました。

JPN TAXI内部の様子。収納も広く確保しており、 USBケーブルも搭載。
各種スマートフォンやタブレット端末も充電も可能!

安全機能面ではセーフティーサポートカーとして、「自動ブレーキ」や「踏み間違い時加速抑制装置」などが搭載されており、安全性も従来の車両から大きく変わりました。

実際に乗ってみて思った事は、第一印象として「広い」と感じました。従来のセダンタイプは男性であれば特に乗る時も少し屈んで乗らないと乗りづらく、座った感じも天井が低く圧迫感がありましたが、 JPN TAXI は天井も広くゆとりがありました。乗り心地もよくエンジン音も非常に静かで快適な空間でした。

天井が広い!内部には大きめのつり革も。
バリアフリーに徹した車両空間となっております。
思わず写真を一枚!細部まで細かく特徴をチェック♪

今後は日本のタクシーと言えば「JPN TAXI」の認識になって行く事でしょう。

ハイブリッド車:プリウス・カムリ(トヨタ)

ガソリンで動くエンジンと電気で動くモーターの2つの動力をもっている車両で、排出ガスや使うガソリンの量を軽減でき、環境にやさしいタクシーとして導入され、現在タクシーの車両としても増えてきました。企業によっては今後プリウス車両の代替えもJPN TAXIに切り替える様です。

トヨタのプリウス
トヨタのカムリ。タクシー業界の中で台数の率こそ少ないものの、
安全面や燃費などの機能性を重視し、懇意にされる企業様もおります。

タクシーのように「旅客自動車運送事業用自動車」の場合は、法律で定められている為、車両の使用条件として、最長耐用距離30万~50万km、耐用期間は5年前後で買い換えが必要です。

その他高級車

高級車は見た目も乗り心地も一味違いますね~

企業によっては自社独自でレクサス/クラウンHVなどの高級車両を導入している所もあります。乗り心地が良く、高級感があるためお客さまからも選ばれやすい車両として人気の車両です。

※但しレクサスでは『タクシー車両としての使用は原則として禁止している』とのことです。

一般的にはタクシー車両では無く「ハイヤー車両」として導入されるケースが多いですが、企業アピールやリピーターのお客さまもいるようです。確かに同じ料金で利用できるのであればワンランク上の車両に乗りたいですね♪

【生産企業別】主な車種表

タクシー車両には他にも一般車両として普及されている車で、企業の方針やお客様のニーズに合わせてタクシー登録されている物もあるそうです。 ここではメジャーなタクシー車両の車種に加え、時折タクシー車両として目にする車種を、生産企業別で表にしてみました!タクシー体験入社.COMでもこの中からどれかの車両で同乗体験をすることになるはずですから、要チェックですよ♪

生産企業名主な車種【 太文字がメジャー車種 】
トヨタ(セダン)クラウンコンフォート・クラウンセダン
クラウンハイグレード車両・Gパッケージ

(スーパーデラックス・スーパーサルーン)
(ロイヤルサルーン)
トヨタ(その他)JPN TAXI(UD)プリウス・ カムリ・ アルファード
エクスファイア(一部送迎)
日産 (セダン) セドリッククルー(主に地方小型車両)・フーガ(一部)
日産 (その他) NV200(UD) ・ロンドンタクシー・エルグランド(一部送迎)

まとめ

一言でタクシー車両と言っても様々なタイプの車が走行しています。極論、燃費や乗り心地が悪いと効率が悪くなってしますので、現在では低燃費や安全性に優れた車両の導入が増えてきています。

2017年よりJPN TAXIの導入がされてきてはいますが、現状は旧式のセダンタイプの活躍がまだまだ多いのではないでしょうか。今後は殆どの車両がJPN TAXIに切り替わってはきますが、状況やお客さまのニーズに合わせて、ミニバンやエコカーも必要な車両です。

タクシー体験入社.COM では 実際にタクシー車両に乗ってお仕事を体験 する事が出来ます!

今後も時代の変化に合わせて様々な車両が登場してくるのは間違いないでしょう。